Excelでのデータ整理、思ったより手作業になっていませんか? 顧客リストから特定の情報を抜き出したり、商品コードを分解して管理したり。そんな時に役立つのが、LEFT RIGHT MID 関数です。これらの関数を使いこなせば、Excelでの作業効率が格段にアップします。
LEFT RIGHT MID 関数はこう使う
結論から言うと、これらの関数は文字列の中から指定した文字数だけを取り出すために使います。数式は以下のようになります。
- LEFT(文字列, 文字数)
- RIGHT(文字列, 文字数)
- MID(文字列, 開始位置, 文字数)
例えば、A1セルに「ABC-123-DEF」と入力されている場合、
- =LEFT(A1, 3) は「ABC」を返します。
- =RIGHT(A1, 3) は「DEF」を返します。
- =MID(A1, 5, 3) は「123」を返します。

LEFT関数の基本
LEFT関数は、文字列の左端から指定した文字数分の文字を取り出します。
- 取り出したい文字列が入力されているセルを指定します。
- 取り出す文字数を指定します。
- 数式を入力したセルに結果が表示されます。
例:=LEFT(A1, 5) A1セルに「東京都新宿区」と入力されていれば、「東京都新宿」が返されます。
RIGHT関数の基本
RIGHT関数は、文字列の右端から指定した文字数分の文字を取り出します。
- 取り出したい文字列が入力されているセルを指定します。
- 取り出す文字数を指定します。
- 数式を入力したセルに結果が表示されます。
例:=RIGHT(A2, 3) A2セルに「2024年4月15日」と入力されていれば、「415日」が返されます。
MID関数の基本
MID関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数分の文字を取り出します。
- 取り出したい文字列が入力されているセルを指定します。
- 開始位置を指定します。
- 取り出す文字数を指定します。
- 数式を入力したセルに結果が表示されます。
例:=MID(A3, 4, 4) A3セルに「商品コード:XYZ1234」と入力されていれば、「コード」が返されます。
実務での活用シーン
これらの関数は、顧客リストの整理、商品コードの分解、日付データの加工など、様々な場面で役立ちます。実務でよく見かけるのは、顧客IDから地域コードを抜き出すケースや、商品コードからカテゴリーを判別するケースです。
顧客リストの整理
顧客IDが「TK-20240415-001」のように、地域コード、日付、連番で構成されている場合、LEFT関数で地域コードを、MID関数で日付を、RIGHT関数で連番を取り出すことができます。
例:
- =LEFT(A1, 2) -> 地域コード(TK)
- =MID(A1, 4, 8) -> 日付(20240415)
- =RIGHT(A1, 3) -> 連番(001)

商品コードの分解
商品コードが「ABC-1234-XYZ」のように、カテゴリー、型番、色で構成されている場合、それぞれの情報を分解して管理することができます。
例:
- =LEFT(A1, 3) -> カテゴリー(ABC)
- =MID(A1, 5, 4) -> 型番(1234)
- =RIGHT(A1, 3) -> 色(XYZ)
日付データの加工
日付データが「20240415」のように、年月日が連続した文字列で入力されている場合、MID関数を使って年、月、日に分割することができます。
例:
- =MID(A1, 1, 4) -> 年(2024)
- =MID(A1, 5, 2) -> 月(04)
- =MID(A1, 7, 2) -> 日(15)
トラブルシューティング
これらの関数を使う上で、よくあるエラーとその対処法を紹介します。初心者がつまずきやすいポイントは、文字数の指定ミスです。
#VALUE!エラー
#VALUE!エラーは、引数に数値以外の値が入力された場合に発生します。例えば、文字数の指定に文字列を入力した場合などが該当します。
対処法:引数に正しい数値を入力してください。
#NAME?エラー
#NAME?エラーは、関数名が間違っている場合に発生します。LEFT関数を”LEFTO”と入力してしまったりした場合に表示されます。
対処法:関数名を正しく入力してください。
期待する結果と異なる
文字数の指定ミスや、開始位置の指定ミスにより、期待する結果と異なる場合があります。例えば、MID関数で開始位置を誤って指定した場合などが該当します。
対処法:引数の値を再度確認し、正しい値を入力してください。
ポイント: エラーが発生した場合は、数式を入力したセルではなく、参照元のセルに問題がないか確認することも重要です。
プロのコツ
これらの関数をさらに便利に使うための、実務的なコツを紹介します。
LEN関数との組み合わせ
LEN関数と組み合わせることで、文字列の長さを動的に取得し、可変長の文字列にも対応できます。例えば、商品名が「A-001」「AA-010」「AAA-100」のように、ハイフンより前の文字数が異なる場合、以下の数式でハイフンより前の文字列を取得できます。
=LEFT(A1,FIND(“-“,A1)-1)
筆者の経験では、商品コードの管理でこのテクニックをよく使います。
IF関数との組み合わせ
IF関数と組み合わせることで、条件に応じて異なる処理を行うことができます。例えば、顧客IDの先頭2文字が”TK”の場合に”東京”、”OS”の場合に”大阪”と表示する場合、以下の数式を使用します。
=IF(LEFT(A1, 2)=”TK”, “東京”, IF(LEFT(A1, 2)=”OS”, “大阪”, “その他”))
TEXT関数との組み合わせ
日付データを加工する際に、TEXT関数と組み合わせることで、表示形式を自由に設定できます。例えば、日付データが「20240415」の場合、TEXT関数とMID関数を使って「2024年04月15日」と表示することができます。
=TEXT(MID(A1,1,4)&”-“&MID(A1,5,2)&”-“&MID(A1,7,2),”yyyy年mm月dd日”)
注意点: TEXT関数を使う場合は、表示形式を正しく指定する必要があります。経理の現場では、この設定を忘れて集計がずれるケースをよく見かけます。

まとめ
LEFT RIGHT MID 関数は、Excelでのデータ整理に欠かせない基本的な関数です。これらの関数を使いこなすことで、手作業でのデータ加工から解放され、より効率的な作業が可能になります。ぜひ、日々の業務で活用してみてください。これらの関数についてもっと詳しく知りたい場合は、Microsoft公式: LEFT関数やMicrosoft公式: MID関数も参照してください。
- LEFT関数は、文字列の左端から指定した文字数分の文字を取り出す。
- RIGHT関数は、文字列の右端から指定した文字数分の文字を取り出す。
- MID関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数分の文字を取り出す。
- LEN関数、IF関数、TEXT関数と組み合わせることで、さらに高度なデータ加工が可能になる。
まずは、これらの関数を使って、身近なデータ整理から始めてみましょう。

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